北方町の小児科クリニック。杉山こどもクリニックです。

アタマジラミの予防と駆除について

　現在の子供たちに発生しているアタマジラミは、不潔だから発生しているのではありません。
　毎日シャンプーしていても、アタマジラミは寄生します。
　子供達に発生が多いのは、子供達が寄り添って遊んだりすることが多いからです。
　頭どうしの接触や、タオル・帽子・ブラシの共用等により感染します。

頭髪の成虫・卵の駆除

フェノトリン製剤（スミスリン粉末・シャンプー等）を使用する方法
　（薬剤使用時には添付文書をよく読み、正しく使用して下さい。）

　卵には効果が薄いため、１回使用した後、３日ごとに使用し、続けて３回程度使用して成虫を駆除していきます。
　（２回目以降の使用は、１回目の使用で生き残った卵からふ化してくる幼虫を駆除するために行います。３日ごとの使用を3〜4回繰り返す間に生きた卵はなくなり、成虫・幼虫も退治して駆除が完成します。）
　フェノトリンを使用しない日に洗髪を行う場合は､通常のシャンプー等で洗髪して下さい。
　薬剤は病院、薬局、薬店でご相談ください。

「くし」による方法

　薬剤を使用するのが不安な場合は、目の細かい「すきくし」で丹念に髪をすくことによって、卵や成虫をとり除くことができます。
　リンス等を使用して行うと効果的です。
　アタマジラミの卵は約1週間でふ化します。
　成虫や卵がなくなるまで毎日根気よく続けてください。
　　　
その他の対策

　アタマジラミをみつけたら、
　他の兄弟（姉妹）や、保護者の方の頭髪もチェックして下さい。
　タオルやくし、ブラシの共用を避けてください。
　成虫は頭部から離れても1〜3日は生きています。
　再感染を防ぐために寝室、居間、脱衣所等は毎日掃除機をかけてください。

　水洗いできる物：
　　アタマジラミが付いていそうなシーツやタオル、枕カバー、衣服等はできるだけ
　　毎日交換し､可能なものは60°C以上の湯で５分以上処理してから洗濯し、
　　天日干しをしてください。アイロン掛けも効果的です。
　　乾燥機をお使いの場合は熱で死んでしまうので、お湯の処置は不要です。

　水洗いできない物： ドライクリーニングしてください。

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