熱性けいれんは、体温が急激に上昇するときに起こりやすいので 、37.5℃前後の発熱に 気づいたときには、できるだけ速やかに、ジアゼパム坐剤(以下、坐剤)を1個、肛門内に深めに挿入してください。
そして、38℃以上の発熱が続く場合には、8時間後にもう一度だけ坐剤を挿入してください。通常、2回の投与で終了となります(下図)。
症状により、医師から特別に指示があった場合にのみ、2回目の坐剤を挿入してから16時間以上の間隔 をあけて3回目を挿入してください。
坐剤を使用した際には、挿入後30分間、坐剤が肛門からもれていないことを確認してください。坐剤が明らかにもれた場合には、新たに挿入しなおしてください。ジアゼパム坐剤に解熱薬坐剤を併用する場合には、ジアゼパム坐剤の挿入後30分以上間隔をあけてください。両坐剤を同時に使用しますと、ジアゼパムの初期の吸収が阻害される可能性があります。
−時的に多少のねむけ、ふらつきが出現したり、ときには興奮状態になることがあります。時間とともに軽くなりますので、特に心配は要りません。症状が強い場合や、長く続くような場合には、医師の診察を受けてください。
医師の説明をよくお聞きになって、上記の方法により熱性けいれんの予防につとめてください。
この方法により、発熱初期の挿入のタイミングさえ失しなければ、ほとんどの場合、熱性けいれんを予防できます。
なお、坐剤を使用した場合には、発熱の状況や坐剤の使用時間などをメモし、次の受診時に提出してください。坐剤が適切に使川されたかどうかを判断するために、大切な資料になります。
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