秋から冬場は夏に多い細菌性のものと違い、ウイルス性胃腸炎による嘔吐・下痢がおおくなります。
夏の下痢が2〜3日で治まるのに比べ、冬の下痢は約一週間(1日10数回)にもおよぶため、脱水症状をおこすことが多くなります。
便の色がおかしければ、診察時にお持ちいただくと、診断の目安になります。
《家庭での食事:水分のとりかた》
脱水症の予防及び治療として、経口的に水分を摂ることが効果的です。
与える水分は、乳幼児用経口電解質が良いでしょう。
病院で「ソリタ顆粒」をもらったら、水又はお湯で溶いて少しずつ与えて下さい。
味を付けたい時は、溶いた後にアルカリ飲料を混ぜるようにして下さい。
嘔吐が続いているときは、胃を空にして嘔吐が鎮まるのを待ちます。
鎮まったら少量ずつ電解質を与えましょう。
牛乳・乳製品や卵は下痢がひどい時にあたえると、アレルギーをおこしやすくなり、
さらに下痢が悪化するため、治まるまでは与えない方が良いでしょう。
離乳食は一段階もどし、ミルクは少し薄めて(濃度は医師に相談)与えます。
食事は消化のよいものとし、嘔吐、下痢の具合を見ながら与えましょう。
油っこいスナック菓子は消化が悪いので避けましょう。
おむつかぶれをおこさないように、こまめにおむつを替えてあげましょう。
おしりが荒れてしまったら、擦らずに洗い流しましょう。
入浴により、温まって腸の動きが良くなり下痢がひどくなることもあるのでシャワーで陰部をきれいにする程度にしましょう。
【食べ物の目安】
便が水のようなときは、水分を中心に
電解質飲料・番茶・野菜スープ・味噌汁の汁
おもゆ・りんごのすりおろし汁
便がドロドロのときはドロドロの食べものを
とうふ・パン粥・ベビーせんべい・ウエハース
バナナの裏ごし・野菜の煮つぶし
便がやわらかい程度なら軟らかい食べものを
野菜の煮つけ・お粥・うどん
白身魚の煮つけ・とりのささ身
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