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北方町の小児科クリニック。杉山こどもクリニックです。

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小児科のメモ帳

日本脳炎ワクチンを受けない場合の注意事項

日本脳炎ワクチンを受けない場合の注意事項

 日本は危険地域であるため、長袖、長ズボンなど、蚊に刺されない注意が必要です。

 接種を見あわせた場合、決められた接種期限を過ぎると接種の権利を失い、
 以後は任意接種として自費で受けることになります。
 特に7歳半を過ぎた場合には、公費で新しいワクチンを受けることもできません。
 (
7歳5ヶ月を超えた時は任意接種になり自費での予防接種となります)

注意事項 平成23年5月20改訂
 
平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの人には、
 特例対象者として6か月以上20歳未満の間、
 日本脳炎定期予防接種(第1期及び第2期)ができるようになりました。
 (上記生まれの人は、これまで接種対象外でした7歳半から9歳未満または13歳以上20歳未満も対象となります。)




日本脳炎に関する日本の状況としては、

 日本脳炎ウイルスに感染しても、ほとんどの人は気がつかない程度ですんでしまい、ごく少数の人が発病するにすぎません。その発病率は、100〜1000人に1人程度と考えられています。
 しかしいったん脳炎症状を起こすと、致死率は20〜40%前後と高く、回復しても半数程度の方は重度の後遺症が残ります。

 わが国の日本脳炎患者発生数は、ワクチン接種の推進、媒介蚊に刺される機会の減少、生活環境の変化等により、その数は著しく減少し、近年の患者の発生は年間数名で、おもに中高齢者となっています。しかしながら、平成18年9月に熊本県において、小児での発生が報告されています。

 日本では、主にコガタアカイエカによって、ウイルスを保有するブタからヒトに日本脳炎ウイルスが伝播されます。
 日本脳炎ウイルスの保有動物であるブタにおける感染状況(日本脳炎ウイルスに対する免疫(抗体)保有率
)をみると、西日本を中心に毎年広い地域で抗体陽性のブタが確認されています。つまり、まだ国内では、西日本を中心に日本脳炎ウイルスに感染しているブタが多数存在することになります。


急性散在性脳脊髄炎(ADEMアデム)について
 日本脳炎ワクチンによる副反応で起こったとされているADEM(アデム、急性散在性脳脊髄炎)という病気は、ある種のウイルスの感染後あるいはワクチン接種後に、稀に発生する脳神経系の病気です。
 ワクチン接種後の場合は、通常接種後数日から2週間程度で発熱、頭痛、けいれん、運動障害等の症状があらわれます。
 ステロイド剤などの治療により完全に回復する例が多く、良性の疾患とされていますが、運動障害など神経系の後遺症が10%程度あるといわれています。
 麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)、インフルエンザなどのウイルスやマイコプラズマなどの感染後にみられ、病原体感染の後におこることもあるといわれています。
 ワクチン接種は毎年たくさんの子どもにおこなわれるので、ワクチン後にADEMがみられた場合は、ワクチン接種によるものとウイルスなどの病原体の感染によるもの、あるいは原因不明のものとの区別が困難です。
 現在の日本脳炎ワクチンは、製造の過程で微量ながらマウスの脳組織成分が混入する可能性があり、この成分によってADEMが起こる可能性が否定できないとされています。
 日本脳炎ワクチンを接種後にADEMがみられたとして、因果関係は明らかでないまま予防接種副反応報告に報告された例は平成6年度から現在までに21件みられ、予防接種法に基づく健康被害救済制度の認定を受けた方の数は、平成元年度から平成17年5月までで14件です。










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